いよいよ予備自衛官補の試験内容についてお伝えしていきますネ。予備自衛官補の試験内容については、筆記試験と口述試験(個人面接)、適性検査及び身体検査が行われます。コロナウイルスが流行したあとから、令和4年よりWEB試験システムが採用されています。私も予備自衛官補(技能公募)試験の際に、web試験(小論文と適性検査)になり、自宅で受験していきました。web試験日の連絡は2か月前に、担当広報官の方から平日の3日間の中で設定日の連絡があり、希望の日にちを伝えていきました。私は試験日の一番最初の平日の午前中に受験しました。自宅のPCが操作できる環境の元、試験可能日時(08:30~22:00)の枠内で(約90分間の時間を要します)試験が受けられましたので、Web試験は非常に画期的で便利だと思いました。一般と技能でも試験の内容は違っているので、自分の受験される内容を準備しておかれることが合格への前進につながりますよ。これから詳しく説明していきますね。
報告はじめっ!
予備自衛官補 試験種目及び内容
一般
- 筆記試験:国語、数学、地理歴史及び公民、作文(WEB試験)
- 適性検査:予備自衛官補としての適性を判定する検査(WEB試験)
- 口述試験:個別面接
- 身体検査
技能
- 適性検査:予備自衛官補としての適性を判定する検査
- 筆記試験:小論文
- 身体検査
- 口述試験:個別面接
*技能の方は、国家資格などがあることが前提なので、(一般)のような筆記試験はありません。小論文と、面接、適性検査、身体検査のみとなります。
予備自衛官補(技能)web試験
1.適性検査
私の場合予備自衛官補(技能公募)のweb試験はAM9時から受験していきました。
前日に下の画像にもあるPCでログインする前の画面までシュミレーションを行っていましたので、20分くらい前にその画面まで焦らずに立ち上げていくことが出来ました。何事も、本番がある前にはシュミレーションは必ず行っておいた方が失敗が少なくなるということで、現在自分が出来ることの力を最大限につなげられていくと思います。
受験票と一緒に広報担当官の方から渡されていた案内に書かれている自分のIDとPW(パスワード)を入力してログインします。IDとPWは試験日当日しかログインできないようになっています。適性検査の受験時間は30分でした。予備自衛官補としての適性を判定する検査です。いつも人に見られているような気がする、急に落ち込んだりすることがある、他人の悪口を言ったことがない のような設問におよそ70問だったと思いますが、回答していくテストでした。
適性検査の質問には、ハイ、どちらでもない、イイエの中から選んで答えていきましす。大部分はいいえと回答することがポジティブな回答につながり、自衛官にとっても相応しい適性のように感じました。ただそこは予備自衛官の試験でもあるので、一部「ハイ」と答えた方が良い場合も中にはあります。他人の悪口をいったことがある という設問の際には普通、人間たるもの、他人の悪口を言いたくなるものなので、イイエと答えたら、逆に「本当ですか?」と疑いの目で見られるかもしれません。このような適性検査の回答のコツが過去の一ツ橋書店で出版された予備自衛官補採用試験の書籍で載っていましたので、この部分も参考になりました。
一般的常識的に答えられる方は、適性試験も問題なく答えられるかと思います。
一般と技能公募では試験内容が変わってきますので、それぞれweb試験の準備をして臨んでみてくださいね。
2.筆記試験:小論文
受験の約1か月後にこのブログを書いているのですが「自衛隊において自分の技能をどのように活用したいか、自分の意見を述べてください」といったお題であったと思います。字数の指定はなく、制限時間は60分でした。今まではA4用紙1枚分の小論文を試験時間は30分の中で、「序論」「本論」「結論」の3段落で構成させて、総行数を30行として考える場合、「序論」4行程度、「本論」18~20行程度、「結論」4~6行程度、余白2行程度という感じで認識していました。ですが、令和6年度の問題の質問のどこを見ても字数の指定は書かれておらず、その代わり制限時間が60分と十分にありましたので、前々から書いていきたかった、予備自衛官になって自分の技能を活用していきたい思いと、志望動機となった事柄をまとめていきました。PCを使ってワープロのようにタイピングして入力が行えましたので、筆記試験のように鉛筆で書くわけでない点も、普段からワープロを使って仕事をしている方にはやりやすいと感じましたよ。
予備自衛官補の口述試験と身体検査は駐屯地で受けていきます
口述試験(個別面接)の方はweb試験が済んでから後日駐屯地で行われます。私の場合日曜日を選ばせてもらい、愛知県名古屋市にある守山駐屯地で受験していきました。自宅から守山駐屯地まではJR蒲郡駅を利用して、JR金山駅で中央線に乗り換えます。JR金山駅からJR大曽根駅、大曽根駅で名鉄瀬戸線に乗り換えて守山自衛隊前駅で下車していきます。そこからは守山駐屯地まで徒歩約3分ほどです。乗り換え等含めて1時間半くらいかかり、30分ほど早めに到着していきました。
試験会場である駐屯地に着いたら受付に向かう
受付を済ませた後、一緒に受験する人が順番を待つ控え室に通されます。この日日曜日の午後の部では約40人くらいいたと思います。みんな男性の方ばかりで、学生位の年齢の方達と20代から30代の方達が多いという印象でした。控室では、受験番号と同じ番号の席に座ります。時間になるとこれから行われる面接と身体検査においての説明や、記入事項を伝えられていきます。その後10人ほどは先に身体検査へ向かいます。私も最初は身体検査の方から始まりました。3/4位の方は控室に残っていて、口述試験を先に受けられる方達と並行して行われていくと思います。医務室の方へは棟が違うようで、マイクロバスでの移動になります。もちろん自衛官の方がマイクロバスを運転されていましたよ。
3.身体検査
医務室のある等の入り口で靴を脱いで準備してあるスリッパに履き替えます。医務官の自衛官の方々から説明を受けて、スーツやベルトを外してかごに入れ、下は短パン上は白のTシャツに着替えて、貴重品は小さめのロッカーに入れて施錠をかけておきます。着替えの出来た人から一列に並んで、一人ずつ身長、体重、胸囲から測定し、記入してもらいます。
その後、歯の検査、視力検査、聴力検査、色覚検査、採尿、X線などが効率良く順番に行われていきます。5,6人が一緒に立ったまま片足は前に出して立ってふらつかないか、足の指の動きを確認されたり、体操の動きをして身体の動作を検査してもらう場面もありました。身体検査の最後は問診になります。医務室廊下の待合の長椅子に座って、順番がひとり前の人が医務室に入室されたら、パンツ一枚になって次の順番を待ちます。男性の問診は男性の医官の方でしたが、女性の医官の方も随時いらっしゃるので、ボクサータイプのパンツであった方がなんとなく落ち着きました(笑)
4.口述試験:個別面接
口述試験は佐官クラスの幹部の方が直接面接を行いますので、緊張してしまいますよね。私の場合も3人の面接官の方が、一人ずつ質問をしてくださって進められていきました。望ましい格好についてですが、上下紺色系のスーツに、入社試験を受けるときの様なネクタイをして、黒の革靴が無難なお勧めの服装の一つになると思います。私の場合も上記の内容で、洋服の青山で購入したスーツを着て試験に臨みましたよ。
一緒に受験をされていた四十代から五十代の方達もスーツ着用で臨んでいましたが、若い方達の中で1名の方だけ私服の方がいて、予備自衛官補採用の試験の場ですから浮いてしまっているような感じになってしまわれていました。
小論文や適性検査もしっかりと対策して受験をしていきますが、「口述試験の面接は予備自衛官補の試験の最重要項目である」ということを意識して臨まなければなりません。約15分の面接の中で集中力を切らさないようにして、自分なりに努めていくことが大切だと思います。
質問事項に対して予習をしておくと良いです
予備自衛官補を志願する人の大半は大学生と会社員、自営業者などの社会人です。年齢も職業も様々なので、志望理由も千差万別になると思います。そういった中で、半分民間人でありながら、半分自衛官を目指している、熱い思い無くしては、予備自衛官になろうとはだれも思いません。面接官の方々もその点は十分に分かっていると思います。肝心な点は、その「熱い思い」を自分の言葉でうまく、具体的に分かりやすく伝えることだと思います。
面接の流れ
面接室に入るように指示されたら、ドアをノックして入ります。自分の場合は部屋のドアはすでに開いている状態でしたので、失礼しますと言って入室し、椅子の右側に立って一礼をして、受験番号(愛知建設3403さんよんまるさん)と名前をはっきりと言います。面接官の方から「どうぞ」などと指示があったら、「失礼します」と言って椅子に座ります。
以下に私も面接の際に質問された事項を書いておきますね。
・予備自衛官補を志望した理由を教えてください。
・自衛隊の中で持っている技能をどのように生かせるか教えてください。
・訓練は集団生活になりますが、やっていく自信はありますか。
・体力に自信はありますか。何かスポーツの経験はありますか。
・あなたのご家族は、予備自衛官になることに賛成していますか。
・予備自衛官になった場合、長く続けていかれますか。
・予備自衛官補に合格された後、訓練の際には5日間集団生活になりますが大丈夫ですか?
質問の内容から面接官の方がチェックするポイントは3つあると思います。
①の「服装・態度」の着眼点としては、「服装はさっぱりしているか」「姿勢は良いか」などがあげられると思います。落ち着いて、応答の態度もまじめであることも大切です。面接の際に顔はもちろん正面を向いて、視線は相手の胸や口もとに注ぎます。質問された時・答える時には、必ず相手の目を見て話します。
この4つをクリアしていることが必須条件になると思いますので、予備自衛官補を受験される方は、繰り返し面接を想定してイメージトレーニングされていると、当日焦らなくなってくれると思います。
退室
「どうも、ご苦労様でした」と言われたら起立して、「ありがとうございました」とあいさつしましょう。そして、ドアの前に来たら面接官の方々の方に向き直り、「失礼いたしました」と一礼しましょう。このような面接の流れになっていきます。
これから予備自衛官補の受験を考えている方、される方に参考にして頂けましたら幸いです。
「予備自衛官補の試験(web試験、面接)内容」のブログを読んでくださいましてありがとうございます。皆様もどうぞ良い一日をお過ごしください!!
報告終わりっ!
コメント